転職活動の流れ

STEP1 転職とキャリアについて考える

「転職したい!」という強い思いも大切ですが、それだけではなかなか転職成功は勝ち取れません。転職活動を本格的にスタートする前に、キャリアや転職に対する考えをまとめ、自分なりの「軸」をしっかりと持っておくこと。転職を成功させるためには、これが一番大切だと言っても過言ではありません。

 

キャリアの棚卸し・自己分析をする

これまでの自分の経験を洗い出しながら、自分は何を大事にして仕事をしていきたいのか、自分は何に向いているのか、自分の市場価値はどのくらいか、考えてみることが大切です。ここで考えたことが後に、自分がどの企業や求人を選ぶか、職務経歴書に何を強みとして書くかなどの源泉となってきますので、ノートやPCに少しずつでも書き出していくと良いでしょう。

 

転職の目的を考える

何のために転職するのか?どう働きたいのか?この2点をぶれさせないことが、転職の目的を考えるうえでは非常に大切です。仕事内容を変えたい、雇用形態を変えたい、将来のために違う経験を積みたい、年収を上げたいなど、まずは思いつくものを書いてみて、希望が複数ある場合は優先順位も決めてみましょう。それによって自然と、その後の「企業選び」の軸や「転職理由」として企業に伝える内容も決まってきます。

 

転職活動のスケジュールを立てる

転職活動を始めてから入社まで3カ月程度の期間を目途として、まずは大まかに計画を立ててみると動きやすいでしょう。転職活動の中で、自分だけで予定を立てられないのが、面接と退職交渉です。まずは次の企業にいつごろ入社したいかを決めて、そこから逆算しながらスケジュールを立ててみましょう。

 

第三者・転職者の声を聞く

一人で考えていて煮詰まってしまうことは多いものですが、そんなときは相談できる知人に客観的な意見をもらうことも有効です。特に転職した人の話を聞くことは重要。転職活動の進め方や面接の内容などはもちろん、可能であれば「なぜ転職をしたか?」「実際転職をしてみてどうだったか?」なども聞いてみましょう。転職の目的をまとめ、方針をつくる際にも参考になるはずです。

 

必要な資金計画を立てておく

特に現職を辞めてから転職活動をする場合は、転職活動の資金や生活費は余裕を持ってみておきましょう。また、転職前後には意外な出費が発生する場合がよくあります。転職に伴う引っ越し、スーツや制服などの購入、遠方の企業を受ける場合はその交通費、社会保険料や税金の支払いなど、後から思わぬ出費がかさんで慌てぬよう、あらかじめ必要になりそうな費用がいくらになるかを考えておくと安心です。

 

STEP2 情報を集める

求人情報を見る

最初からいきなり「ココ!」という求人に絞り込む必要はありません。仕事内容も含めてより希望に沿った求人を見つけ、転職の可能性を広げるためにも、まずは気になる求人をたくさん見てみましょう。自分の活かしたい経験や転職の目的に合わせて希望や条件に優先順位をつけておくことで、応募すべき企業や求人が絞り込みやすくなるでしょう。

 

業界動向を見る

業界動向と採用動向は密接に結びついているもの。希望する業界や気になる職種がある場合は、ただやみくもに求人情報だけを探すのではなく、その業界が今どういう状況にあるのかも併せて確認しないと自身の転職可能性や、希望とのマッチ度も正しく判断ができません。業界の景気や求人数、何がトピックでどういった人材を求めているかなどにも注目してみるとよいでしょう。

 

待ち受け型サービスを活用する

「忙しくてなかなか自分で情報収集ができない…」という方も多いもの。そんなときは「待ち受け型」のサービスを使うと便利でしょう。DODAでは、登録者の情報を元にその人の希望にかなう求人をお知らせするメールサービスや、あなたの情報を見て興味を持った企業からメールが送られてくるスカウトサービスなどがあります。まずは転職サイトに登録をして、送られてくるメールで情報収集を行うのも賢い手です。

 

STEP3 書類を作成し、応募する

求人への応募をするにあたって、不可欠なのが履歴書と職務経歴書の作成です。企業の採用担当者は、じっくり時間をかけて応募書類を読めないことも多く、ポイントを押さえて、あなたの魅力を正確に、最大限に採用担当者へ伝えられる内容に磨き込んでいく必要があります。

 

志望動機や自己PRを整理する

応募書類では志望動機や自己PRを簡潔に、分かりやすくアピールする必要があります。まずは思いつくままに一度書き出してみて、書き出した内容を経歴や仕事のエピソード、たどったプロセスとともに整理していくことが大切です。また後の面接に向けて、端的にまとめたアピールの詳細や背景を含めて、志望動機や自己PRを話せるようにもしておきましょう。

 

応募書類を作成する

せっかくの経験やスキルが、イマイチな書類で台無しに…というケースも少なくありません。特に、新卒時の就職活動とは異なり、転職活動では職務経歴書を作成する必要があります。どうやって書くのか?企業によってどう書き分けるか?などをしっかり押さえて、あなたの魅力をきっちりと採用担当者に伝える書類を作成したいものです。

 

企業に応募をする

8割以上の人が複数の企業へ応募をしています。複数の企業に応募をするにあたって大切なことは、1社1社にしっかり向き合いながら、いかに効率的に選考を進めるか。応募した企業の数や選考の状況、面接が入りそうな時期を管理表などを使って把握しながら、それぞれの企業に対する志望度や意思を常に比較しておきましょう。

 

STEP4 面接を受ける

無事に書類選考を通過したら、いよいよ面接へ。ただでさえ緊張しがちな面接の場ですから、万全の準備をして臨みたいものです。いくら書類の内容が良くても、面接の場でそれが伝わらなければ意味がありません。ツボを押さえたコミュニケーションをとるためにも、面接官が聞きたいことや見たいポイントを押さえておきましょう。

 

面接の流れを知っておく

実際の面接はどのように進むのか?面接を受けるのが初めての方はもちろん、経験をお持ちの方も、おさらいの意味でもう一度押さえておきましょう。面接の場では、自己紹介・経歴紹介⇒転職理由⇒志望動機⇒入社後の働き方や貢献イメージ⇒質疑応答 の順番で質問されることが一般的です。企業によってどの質問に重きを置くかは違います。

 

面接のマナーをおさらいしておく

「ビジネスマナーは分かっている」という方も多いかと思います。しかし、一口にビジネスマナーと言っても企業によって考え方や風土が違う部分は多くあります。基本的なマナーである服装、身だしなみ、言葉遣い、態度などは、「いまの企業の特有のものになっていないか?」「一般的なマナーに沿っているか?」という観点で見直しておきましょう。

 

面接の基本・面接官の見るポイントを知る

どのような業界、職種にも共通する面接の基本があります。説明が分かりやすいことや、過去から未来までの志向に一貫性があること、理由に具体性があることなどは、どのような話をするにしても見られる点になります。また、その企業であなたが働いた際の具体的なイメージや、企業が得られるものを面接官が想像できるかどうかもポイントになるでしょう。